自宅で観る個人史の映像は上映は放映か・・・?!

放映か放送か上映か?

撮影した映像を視聴する場合に使われる用語として、上映や放送や放映などという言葉が使われます。完全な決まりがある訳ではありませんが、だいたい下記の様に使い分けられています。

上映

映画館では映像が記録されたフィルムをスクリーンに映し出すことから、上映と言われるようになりました。

放送

ラジオは電波で音声を送り放つことから、放送と言われるようになりました。
また、ラジオは放送局で制作されているので、ラジオ放送と呼ばれています。

放映

ラジオ放送の後にテレビ放送も始まりましたが、テレビでは音声以外に映像も放送することから、テレビの放送をテレビ放映と呼ぶようになりました。
しかしやはりテレビもラジオも放送局で制作されることから、テレビの映像も放送と呼ばれるようになりました。
但、テレビで放送される映画に関してのみは、映画館の上映とテレビ局の放送から、テレビ放映と呼ばれています。

映写

元々は映画館で映写機を使って映画をスクリーンに映し出す事を指していました。
しかし最近では、写真や映像をスクリーンに映し出すことを、映写と呼ぶようにもなってきています。

自分史や葬儀用の映像を流す場合は・・・?

以前は、映像を流すのは映画館かテレビしか無かったので、上映と放映と放送で十分でした。しかし個人が制作した映像を家庭用のテレビでを観てもらう場合は、そのどれでもないような気がします。
まず個人撮影の映像は、放送する為の映像ではないので放映でも放送でもありません。
しかし上映という言葉は少しづつ変化してきています。

上映という言葉の意味の変化
1:映画をスクリーンに映し出す。
2:映画に限らず映像や画像をスクリーンに映し出す。
3:映像や画像をモニターに映し出す。

実際に個人が作成した映像集や写真集をテレビモニターに映し出すことを上映と呼ぶ方もいますが、それに異議を唱える人もいるので、現時点でははっきりと定まっていない状態だと思います。

言葉の定義は時代と共に変化しますので、数年後には新しい呼び方が生まれているのかも知れませんね・・・。